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2011年12月

2011年12月 5日 (月)

酪農ジャーナルへ寄稿

酪農ジャーナル2011年12月号へ寄稿しています。

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12月5日付 日本農業新聞1面広告より

酪農応援隊 加藤隆

2011年12月 4日 (日)

避けては通れない「波」

幸か不幸か、私たちは何ごとにおいても再構築が必要な時代に生まれたようだ。

ただ、それを覚悟できた時、うろたえず果敢に前を向いて生きていける。

そのためには、人生のサイクルのようなものを理解しておくといいだろう。

それを書いてみたい。

物事には必ずある一定のサイクルが存在している。

わかりやすい身近なもので例えるなら、景気がそれにあたる。

好不況を繰り返す経済、それがサイクルである。

サイクルは、景気だけのものではない。

私たちの回りにある「物品」も、ある一定のサイクルを持って世代をつないでいる。

化石燃料、車、電話、パソコン、衣服、髪型など、

私たちの生活に革命的に出現し体を変え、その役目を終えていくものもある。

生活に密着し、なくてはならない存在となるものもある。

実に移り変わりの早い激しい競争の中にあるのだと、改めて思うのである。

そして、私たちが今生きているこの時代も、

数百年も前からの遠い過去から、ある一定のサイクルを持ち、

時代が移り変わってきているのだということもわかってきている。

まさに歴史として時代が変遷しているのだが、

今はまさに再構築が必要な時代だということが、

認めたくはないが、我々の役目なのだと実感できるようになってきた。

こと、その再構築も、我々が携わる酪農にも必要なのだと考えている。

単に、農家戸数が減少するだけの再構築ではない。

酪農の営み方を再構築することが、今の我々の仕事だと思う。

再構築しなければならない課題は大きく3つある。

1.人の食料にできる穀物を牛に与えている酪農産業。

2.限りある化石燃料を必須としている酪農産業。

3.財政が逼迫している日本国から補助金をもらい続けている酪農産業。

これらは酪農に従事している我々としては、

是が非でも乗り越えなければならない、とても大きな課題なのであるが、

その壁をよじ登るのは容易ではない。

一朝一夕でできるものではなく、知恵と勇気が必要な課題である。

我々の叡智を集結し、何が何でも乗り越えたい。

我々が生産した「牛乳」が人々から必要とされ続けるためには、

社会に貢献している姿勢と、

魅力ある「牛乳」を生産することである。

「あの牧場の牛乳がほしい」と人々から言ってもらうためには、

まだまだやるべき事は多い。

経済の自由化は時代の潮流であり、

酪農業の再構築も時代の潮流である。

避けては通れない「波」であるということだけは間違いない。

そう強く思う。

酪農応援隊 加藤隆

2011年12月 2日 (金)

コンサルタントを始めた理由

「なんでコンサルタントになったのですか?」

ときどき、そう聞かれることがあるので、ここで書いておこうと思います。

20代の頃から10年ほど道内の飼料メーカーで営業兼コンサルとして、

飼料販売をしていました。

コンサルと言っても、飼料を買っていただきながらコンサルです。

飼料を買っていただかなければ、コンサルにはなりません。

ですから、なんとか買ってもらわなければならないのが、その仕事でした。

セールストークとしては、

「うちの飼料を使ってもらえれば、儲かりますよ」

というようなうたい文句です。

でもどこか、違和感のあるものですよ。

飼料を使ってもらい続けなければなりませんから、

やっぱどこか営業的になる。

本音で言えないというか、核心に迫れないというか。

酪農が上手に経営されていくには、さまざまな要因があって、

けっして濃厚飼料だけではうまくいくはずがありません。

自給飼料の作り方、牛床や繋留などの環境、

牛体の汚れなどの衛生管理、搾乳作業、

分娩時の管理とその環境、などなど、

多くの事柄が複雑にからみ合っていて、

すべてが飼料で解決できるはずがありません。

それを、「うちのエサを使ってもらえれば…」

と、斬り込んでいくのですから、無茶があります。

乳房炎が途切れない牧場に、

「衛生管理が…」と話を切りだしても、

「おまえんとこのエサが悪い」と言われてしまえば、終いです。

その先に進むのは、容易ではありません。

勤めだした初めの頃は、

飼料がたくさん売れることが楽しくて、成績が伸びれば給料も増えるし、昇進もするし、

そこに仕事の楽しさを見出していましたが、

ふと、ある時期から、それが一転しました。

それは、自分の成績だけ伸びても、お客さんの経営は変わらず、

さらには、赤字の経営もあり、

なんだろう、この温度差、自分は何をしているのだろう?

農家の生まれなので、農家の様子がよくわかるはずなのに、

それを感じ取ることができずに、自分の成績向上にだけうつつを抜かして…。

俺はバカだ、そう思ったのが、独立したコンサルタントになろうと思った理由です。

その頃から、飼料販売がバカバカしくなりました。

事実、朝から晩までの給餌順序を入れ替えたり、

給与量を変えただけで成績が向上するようになり、

「セールスらしくない人だ」と言われるように。

それが、今の仕事を始めようと思ったきっかけです。

独立当初、日々の生活に本当に困りましたが、

それでも仕事は楽しく、前向きに取り組むことができました。

どんなに辛くても努力することが苦にならない、

そういう仕事に就くことができて、本当によかったと思っています。

以上、コンサルタントを始めた理由より。

酪農応援隊 加藤隆