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2011年12月 2日 (金)

コンサルタントを始めた理由

「なんでコンサルタントになったのですか?」

ときどき、そう聞かれることがあるので、ここで書いておこうと思います。

20代の頃から10年ほど道内の飼料メーカーで営業兼コンサルとして、

飼料販売をしていました。

コンサルと言っても、飼料を買っていただきながらコンサルです。

飼料を買っていただかなければ、コンサルにはなりません。

ですから、なんとか買ってもらわなければならないのが、その仕事でした。

セールストークとしては、

「うちの飼料を使ってもらえれば、儲かりますよ」

というようなうたい文句です。

でもどこか、違和感のあるものですよ。

飼料を使ってもらい続けなければなりませんから、

やっぱどこか営業的になる。

本音で言えないというか、核心に迫れないというか。

酪農が上手に経営されていくには、さまざまな要因があって、

けっして濃厚飼料だけではうまくいくはずがありません。

自給飼料の作り方、牛床や繋留などの環境、

牛体の汚れなどの衛生管理、搾乳作業、

分娩時の管理とその環境、などなど、

多くの事柄が複雑にからみ合っていて、

すべてが飼料で解決できるはずがありません。

それを、「うちのエサを使ってもらえれば…」

と、斬り込んでいくのですから、無茶があります。

乳房炎が途切れない牧場に、

「衛生管理が…」と話を切りだしても、

「おまえんとこのエサが悪い」と言われてしまえば、終いです。

その先に進むのは、容易ではありません。

勤めだした初めの頃は、

飼料がたくさん売れることが楽しくて、成績が伸びれば給料も増えるし、昇進もするし、

そこに仕事の楽しさを見出していましたが、

ふと、ある時期から、それが一転しました。

それは、自分の成績だけ伸びても、お客さんの経営は変わらず、

さらには、赤字の経営もあり、

なんだろう、この温度差、自分は何をしているのだろう?

農家の生まれなので、農家の様子がよくわかるはずなのに、

それを感じ取ることができずに、自分の成績向上にだけうつつを抜かして…。

俺はバカだ、そう思ったのが、独立したコンサルタントになろうと思った理由です。

その頃から、飼料販売がバカバカしくなりました。

事実、朝から晩までの給餌順序を入れ替えたり、

給与量を変えただけで成績が向上するようになり、

「セールスらしくない人だ」と言われるように。

それが、今の仕事を始めようと思ったきっかけです。

独立当初、日々の生活に本当に困りましたが、

それでも仕事は楽しく、前向きに取り組むことができました。

どんなに辛くても努力することが苦にならない、

そういう仕事に就くことができて、本当によかったと思っています。

以上、コンサルタントを始めた理由より。

酪農応援隊 加藤隆

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